[自作PCニュース]“ドジッ娘WD”の新製品に反射ツッコミ

 まず先に謝っておこう。Western Digital(WD)社のファンの方、大変申し訳ない。

7月8日に、Western Digital、カードリーダ付き外付けHDDという記事がPC Watchさんに出た。この製品のある仕様が、私のツッコミ心を刺激してやまないのである。それは以下のようなところ。

インターフェイスはUSB 2.0/IEEE 1394に対応。両インターフェイス同時接続時、カードリーダ/USB 2.0 HubはUSB経由で転送し、HDDはIEEE 1394転送となる。なお、USB 2.0のみでの接続時はすべてUSB経由での転送となり、IEEE 1394のみでの接続時はカードリーダ/USB Hub機能は利用できない。

 どうもIEEE 1394のコントローラは、内部でカードリーダー部に接続されていないということのようだ。
 ……それはひょっとしてギャグで言っているのか(AA略)

 こうした接続制限は、日本では正直キツイような気がするのだが、大丈夫だろうか。 Western Digitalは、なんと言ってもIDEの元となった「ST-506」インターフェイスを開発した偉大なメーカーである。自分も現在も同社の製品を使っているので、貶めるつもりはないのだが、いくらなんでもこの台湾小規模メーカー風の仕様は……(泣)。
 個人的には以前から、WDは“HDDメーカー界のMeたん”というか、ドジっ娘的イメージが強かったのだが、そうした思いがこの発表でさらに強くなった(笑)。

 しかし。
ところ変わればなんとやら。
 世界のPCユーザーの一部層では、同社は圧倒的な人気を得ている。
 そうした傾向が如実に出たのが、ロシアの独立系PCハードウェアサイト「x-Bit Laoratories」の読者対象HDDメーカーアンケートだ。
 なんとWDは34%もの票を得ており、2位のSeagate(25%)、3位のMaxtor(20%)と比べてかなり支持が高い。総投票数?は20000以上だそうだ

 最初に見たとき、(´゜艸゜)∴ブッと吹いた後、「これ絶対Raptor*1だけで支持されてるだろ!!」とリアルでツッコミを入れてしまったほどだ。
 実は同誌の2003年版結果を見ていると、Raptorだけではなく、単純にWD自体の支持が高いようなのだが。

 対して日本ではというと、印象的なのはアキバBlogさんが行った、大手HDDメーカー4社で嫌いな会社のアンケートをしたである。
 1位はWDで、36%。2位がHGST(27%)、3位がSeagate(20%)と、こちらもなぜか30%台中盤でWDが1位(^^;
 総投票数は384票と少ないが、一部の層に限っては、こうした結果が出る……という目安にはなるだろう。

 ちなみにオチはない。あるとしたら、世界は広いということと、果たして“WD萌え”というのはアリかということぐらいだ。
 この点でも、大変申し訳ない。

以下余談:
また君か。@d.hatenaさんの7月7日「dojikko の真髄」で“ガイジンに「dojikko maid」のニュアンスを伝えるのは困難が予想される”という意見があった。
 “dojikko Western Digital”もそれと似たようなものか。

*1:WD社の超高速Serial ATA HDD。毎分10000回転の高速性を誇る。SCSI部門を持たない同社だけが作れるドライブと言われている