Internet Explorer 10のズーム操作はタッチパネルとそれ以外で処理が異なる
■本エントリのまとめ
●にわかに信じられないが、Windows 8に搭載されたIE 10では、ズーム操作の処理がタッチパネルとそれ以外では異なる。
●タッチパネルではiOS機並に(本当に)滑らかだが、マウスやタッチパッドでは従来のガタガタ描画。
●店頭(タッチパネル)でIE10のズームが滑らかだった → 家(タッチパネル非搭載)だとガタガタ → もしかしてハードウェアのパワーが足りてない? ……いいえ、99%違います。タッチパネルか否かだけなのです!! (※少なくとも10月時点では)
※追記:午前7時47分、参考となるVAIO Duo 11のタッチパネル操作動画をリンク。
■アイエエエエ! ナンデ!? ズームナンデ!?
これまでWindows 8をいろいろなマシンで触ってきたのだが、恥ずかしながら一昨日まで気がつかなかったことがある。それは、Windows 8に搭載されたInternet Explorer (IE)10のズーム操作に関して。
デスクトップ版・Win 8スタイル版ともに、ズーム操作に限っては、タッチパネルとそれ以外(キーボードやマウス、タッチパッド)では、処理の内容や速度が異なるのだ(!!) タッチパッドで操作するとiOS機並の反応とフレームレートなのだが、マウスやキーボードで操作すると従来のガタガタな描画にしかならないのである。
下記動画では「VAIO Duo 11」の試作機を使って、タッチパネルでWin 8スタイル版IE 10でズームを操作しているが、本当にタッチパネルで操作すると、これだけのフレームレートで動作するのだ(冒頭から再生される環境では、0分55秒から見ることをオススメ)。
http://www.youtube.com/watch?v=sehAKY0XD4g&t=0m55s
実はこれ、気がついていた人は以前より気がついており(凄い!!)、5月の時点でMicrosoftに質問として挙げられている。
Internet Explorer(Metro)で、マウスのホイールやタッチパッドでズーム操作する際、ズーム率の変化が小さくてかつ動きがぎこちない
これは実際に比較して見てもらえれば一目瞭然。露骨なまでにフレームレートが違うので、興味を持たれた方はPCショップ店頭のタッチパネル搭載機を使って、マウスやタッチパッドでも操作してみることをオススメしたい。
なぜこの差が出ているのかは現状だと謎なのだが(すみません)、例えばWin 8スタイル版の「地図」などはマウスでもズームが滑らかなので、IE10の内部処理に関わるところではありそうだ。
ともかく、IE10のズーム操作に限っては、現状だとタッチパネル以外はオススメできない(見ていてストレスが溜まるので)。
そして、ショップ店員のみなさんは、Win 8のデモ機にはなるべくタッチパネル搭載モニタを使っていただけると幸いです。「もうすでに画面を触られているよ!!」というところも多いでしょうけれど、とにかくズームやスクロールの見栄えが違うのです。
そして、ユーザーから「なんで家だとズームが綺麗じゃないの?」と質問された場合には、こういった現象が現状発生していることを思い出していただけると幸いです。
……しかし正直、腑に落ちない現象だよな(もやっとボールを投げながら)