怒首領蜂 最大往生(ロケ版1日目仕様)ゲームシステムまとめ

 2012年2月2日は、秋葉原のゲームセンター「Hey」で開催されている(4日まで)、CAVEの新シューティングゲーム怒首領蜂 最大往生」のロケーションテストを見に行ってきた。
 全体的な結論から言うと、個人的にCAVE製シューティングゲームの熱烈なファンということもあり、凄く楽しみなゲームだ。発売されたら、おそらく時間を作ってやり込むだろう。

 さて、CAVEのシューティングゲーム(CAVEシュー)といえば、マニアにとってはゲームシステムの解析が重要になる。CAVEシューのゲームシステムはタイトルによって異なり、それによってゲームの攻略法が大きく左右される。
 というのもCAVEシューは、ゲームシステムを知らなければ「非常に厳しい敵弾幕を避けなければならない」局面が、ゲームシステムを解析することで、「自機を無敵状態にすることで動かずとも突破できる」局面になるなど、難易度が激変するという特性を持っているからだ。

 こうした特性があるので、マニアにとってのCAVEシューの攻略は、例えるならば「ゲームシステム上設計された抜け穴を、いかにハッキングして突き止めるか」という方針となる。そのために、細かなゲームのシステムを知ることが重要視されるのだ。

 今回自分は11時間ほどHeyの台に貼り付き、ある程度のゲームシステムの調査をしてきたので、ここで紹介したい。ただし一からというわけにはいかず、従来のシリーズをある程度プレイしているレベルが前提となる(申し訳ない)。
 また、限られた時間なので不完全にもほどがある点、そしていつ変更が入ってもおかしくないロケテストバージョンであるという点はご了承いただきたいが(こちらも申し訳ない)、きっと発売バージョンでも参考になる点はあるのではないかと思う。

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□操作系

 1レバー3ボタン。大復活よりも大往生に近い。ボタンはショット/レーザー、ボム/ハイパー、フルオートショット。
 ボム/ハイパーの兼用は、大往生と同じく「ハイパーが使える場合はハイパー優先」となる。

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□出撃前の装備選択


■自機+エレメントドール(?)選択
 自機は怒首領蜂/大復活に似た3種類から選択。形状や色は基本的に大復活似。
 タイプAは直線ショット(攻撃機)、タイプBはレバーを入れた左右方向にショット(ヘリ)、タイプCは拡散ショット(爆撃機)。
 ここはいい意味で大復活感覚で選んでOK。なんと、デフォルトはタイプC(!!)

 ちなみに、ガンポッド(オプション)も大復活似だが、タイプBのガンポッドはローターがない。あのローターがけなげで可愛かったので、個人的には残念(笑)。

 また今回は、エレメントドール(?)が機体と連動する
インストカード( http://p.twipple.jp/N8pDr )の写真では、左がタイプAのsyuri(シュリ)、中央がタイプCのmaria(マリア)、右がタイプBのhikari(ヒカリ)。


■ドレス選択
 自機セレクトの次は大往生のような強化タイプと、オートボムのオン/オフ(後述)を選択する。強化タイプはレバー左右、オートボムはレバー上下で選択する。
 なお、ロケ初日ではオートボムのデフォルトはオフだったので注意。

 強化タイプは「ドレスシステム」と名付けられており、エレメントドール(?)の着せ替えを兼ねる。
 強化タイプは大往生に準拠しており、ショット強化、レーザー強化、エキスパート強化の3種類。ただし、今回は大復活のように、自機に付くガンポッド数も変化する。


●ショット強化……自機ショットがレーザー強化より拡大され、ガンポッド数も増加する(4個)。ガンポッドの配置は大復活のパワースタイル・ブースト時に準ずる(タイプAではショット幅に直結するので意外と重要)。
 ボム数は標準で3発、最大6発。
 エレメントドール(?)の服装は戦闘服(デフォルト衣装)


●レーザー強化……自機レーザーがショット強化より幅が広くなり、威力が増す。また雑魚は貫通するようになる。ガンポッド数は3個。配置は大復活のボムスタイルに準ずる。
 ボム数は標準で2発、最大4発。
 エレメントドール(?)の服装は私服
syuri(シュリ)は赤逆ナイロール眼鏡+白衣+タイトスカートの女教師風(個人的に必見)
hikari(ヒカリ)は緑色のキャミソール風ドレス。
maria(マリア)は軍の(?)セーラー服。初音ミクのデフォ服+マヴラブオルタ国連軍服風と言うべきか。


●エキスパート強化……ショットとレーザーの両方を強化するが、大復活ブラックレーベル(黒復活)のように敵も強化される
 強化度合いも黒復活準拠で、最初の雑魚が3ウェイを撃つ、中ボスやボスの弾幕が倍以上に増加する……など。ガンポッド数は4個で、配置は大復活のパワースタイル・ブースト時に準ずる
 ボム数も標準で1発、最大でも12発と、厳しい。
【2日目(2012年2月4日)バージョンでアップデートされ、最大2発に変更】

 エレメントドール(?)の服装は水着。インストカードでは「水着」が赤文字表記されており、アンケートでも「エキスパートモード(水着)」と書かれている。水着イチオシらしい(笑)。


■オートボムオン/オフ
 オートボムをオンにすると、被弾時にボムが自動的に発射され、ミスを防ぐ。ただし大復活とは異なり、すべてのボムが失われるので注意(ケツイデスレーベル方式)。また、ボムストック数が増加しない模様(正確には未確認)。

 オフにすると、ハイパーゲージの増加度合いが高くなる模様(正確には未確認)。またミスした場合に、ボムの数(ストック数)が1発増加する。
 ボムのハイパーへの転用は未確認。ただ少なくとも残ボムアイコンでは「H」表示はなし。

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□画面表示ゲージ、アイテムとボム


■画面に表示される各種ゲージ
 プレイ中のゲージ関連で目立つのは、中央上に表示された「RANK」。
これは敵の攻撃ランクを示していると思われ、ハイパーの使用などで増加、ミスで減少する。2桁数字で最低00、最高は不明(05までは確認)。
 この表示は、ランク調整ゲーの示唆か?

 プレイヤー側上(1Pは画面左上/2Pは画面右上)には、コンボゲージ→MAXヒットと+得点表示(大復活風)→ハイパーレベル表示とハイパーゲージがある。
 さらにゲージ類の下にヒット数が表示されるため、画面上3分の1以上まで表示が並ぶ。かなり混雑した印象。

■アイテム
 大復活と同じく、パワーアップアイテムはなし。初期からフルパワーという設定。
 ボムアイテムはあり。今回のロケでは2面ボスと3面ボス前で確認。現状だと補充数はアイテム1個につき1発だけ。大復活Ver.1のようにはいかなかった。

 なお、ボムアイテム満タン時は「MAXIMUM×○」と、倍率を含めたMAXIMUM表示が出る(黒復活と同じ)。

■ボム
 こちらは大復活に近い。スプレッドボム(相当)のみで、レーザーボムはなし。ボム演出は大復活風で、演出時間も似た感じで長い。当然演出時は完全無敵。
 オートボムでは威力と無敵時間が大きく減少。

 大復活同様、連打でボムを撃つと無敵から無敵が繋がる(★重要)。どうしてもダメなボスの攻撃はボム連発+オーラ撃ちで飛ばすのも手。
 ただし攻撃力は大往生に近く、大復活のように「ボスでもボム3発+オーラ撃ちで何もせずに瞬殺」とはいかない。2ボスの場合、2ボム+中心オーラ撃ちで1形態を飛ばせる程度。
 ハイパー使用中でなければ、ボムを撃ってもコンボは減少するだけ(詳しくは後述)。

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□ハイパーシステム


■基本
 ハイパーは専用のゲージを一定以上溜めると使用可能になる、パワーアップシステム。
 ゲージの溜め方は、私が確認した限り、大往生と同じく
●敵の破壊
●中ボスやボスへのレーザー攻撃
●蜂アイテムの取得(詳細は後述)
 の3点となっている。

 ハイパーの効果は大往生に近い。効果は以下の3+1点。
●コンボゲージが縦に長くなる(減少量の調整ではなく、ゲージ表示自体が長くなる演出)。
○ただしデメリットとして、コンボが途切れた場合、ヒット数が0になる※
●ヒット数増加(ヒット数の下にHit Boostというカウンターが付く)。
●コンボゲージ満タン+敵破壊時に出現する星アイテムが通常より増加する。

(※現状、ハイパー時のコンボ切れとミス以外では、ヒット数の0リセットは確認できない。通常時のコンボ切れやボムを撃った時も、ヒット数は減少するのみに留まる)

■ハイパーレベル
 使用可能になっても使用せずにいる場合は「ハイパーレベル」が上昇し、ハイパー使用時の効果がより強化される。ただし1回使用すると、次回はレベル1から溜め直し。
 ハイパーレベルは10まで。10になった瞬間ゲージが常時満タンになり上がらない(=10+ゲージ分ではなく、10が限界)。10になった場合の利点――例えば大復活における得点倍率など――があるかは現状では不明(パッと見でわかるものはなかった)。

■捕捉
敵弾の打ち消しは(ハイパーカウンターではないので)できない
ハイパー発動時に弾消し+無敵時間あり(★重要)。
 無敵時間は大往生程度の模様(少なくとも大復活ほど長くはない)。無敵時間中は例によって、自機の体当たりで敵弾を消せる。さらに中ボス・ボスとの戦闘時では、敵弾の空中星アイテムへの変化も確認できた。おそらく大往生と同じくハイパーレベル(後述)によっても違うと思われる。
●敵の破壊でのゲージ増加に関して「オーラ撃ちでの急速な増加」は確認できず(追試求む)。
 ただしコンボゲージ満タン時などに敵を破壊すると、ハイパーゲージ先端が光る演出が入る。この際増加量が変化している可能性がある(★重要っぽい)。
ハイパー使用途中でのキャンセルは基本的に不可能。ボムが残っている場合のみ、ボムを撃つことでハイパーがキャンセルできる(大往生と同様)。

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□得点システム

■コンボ(GPS:Get Point System)について
 基本的な稼ぎは、蜂シリーズ伝統のGPS(コンボ繋ぎ)となる。

 敵を破壊すると、画面左(右)端に縦に表示されたGPSゲージ(俗称:コンボゲージ)が一定数増加。ゲージがなくなる前に次の敵を破壊するとゲージが再度増え「ヒット数」が増加する。また、耐久力のある敵にレーザーを当てるとヒット数が増加し、ゲージの減少が停止する。
 こうしてゲージを減少させずにヒット数を増加させると、画面に表示された「+○○pts.(得点欄)」の点数が、破壊した敵の得点に上積みされ、非常に高い得点が入る。

■星アイテムについて
●敵を破壊すると「星アイテム」が出現する。この得点は、取得時加算されるだけでなく、GPSの加算点(+得点)にも入る。コンボを繋いでいく限り、星アイテムの回収率が総合得点を地味に(けど通しで見ると大きく)左右しそうに見える。
●空中星アイテムの自動回収範囲は非常に狭く、地上星は自動回収しない。しかし、虫姫さまふたりのように、レーザーを撃つと地上を含めて全回収が入るシステムが導入された。
 稼ぐ場合は星アイテムを逃がさないように、ちょくちょくレーザーを撃つ必要がある。
●現状では、大復活のような得点倍率はまだ確認できず。
●ハイパー使用中以外でのコンボ切れ時は、ハイパー使用可能状態やボム使用中でもヒット数は減少するだけに留まる。
●インストカードに「コンボゲージ満タン時に敵を破壊すると星アイテム数が増加する」との記載がある。
 上述したようにコンボゲージ満タン時はハイパーゲージが光る演出も入るため、従来のシリーズのようにコンボを繋ぐだけでなく、「コンボゲージを可能な限り満タンにする」という動きが重要になりそうな気配がある(★重要っぽい)。

■蜂アイテムについて
●蜂シリーズの重要アイテム「蜂アイテム」は健在。今回も背景などに隠れている。出し方もおなじみの「レーザーの先端で出現場所を撃つ」というもの。
●ただし今回は蜂アイテムが自機と同じぐらい大きく、また形も彫像風なので、最初見るとギョッとする。
●今回も自機が接近するとヒントが表示されるが、蜂アイテムとわかるまでのアニメーションが長いため、慣れるまではよく見ていないとわかりにくいかも。
●大復活のような色変化は確認できず。
●蜂アイテム取得時の効果は、得点とハイパーゲージ増加。取得時表示は縦2段になっており、「○○pts. +●●%」。上段がスコアで、下段がハイパーゲージ量と思われる。
1面あたりおそらく8個。スコアは1面1個目が5000点、2個目が10000点……と倍々で増加し、1面パーフェクトの場合、最後の1個は64万点になる。さらにパーフェクト後は2面1個目が10000点に増加する(1面でパーフェクトでなかった場合は5000点。怒首領蜂方式)。
●パーフェクトの目印として、得点の文字が大きくなるが、大往生や大復活のような「×2」表示はない。
●ハイパーゲージ増加量はヒット数に関連があるものと思われるが、自分が見た限りでは詳細は不明。

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□敵弾の撃ち筋と難易度関連

●まず驚くのは、蜂シリーズではほぼなかった針弾(細長い弾)を撃ってくること。それも、雑魚ヘリ(ちなみに今回はツインローターで、MATアロー似)からして針弾。中ボスなどは蜂シリーズらしくリング弾や丸弾もあるが、CAVEシューマニアとしては驚く話。
●また、大往生のような高速弾が偏在している点が特徴。弾速自体は大往生よりは遅いが、非常に効果的な(=自機が動けないような状況で)撃たれることが多い。
 中ボスやボスは遅い弾幕→自機狙いの時間差高速弾という2段攻撃が主戦力になっている(これも大往生的)。とくに3面の大型地上砲台(ケツイ1面のビル砲台っぽい形)などは注意したい。

●攻略の方針としては、ハイパーの弾消しなどはあるものの、有効時間が短いため、大往生のように避けるのが基本(=大復活のような“弾消しゲー”ではない)と見ていいようだ。
 弾消し敵(破壊すると画面上の敵弾が消える敵)も3面に偏在する大型地上砲台などがあるが、数は少ない。

●「ロケなのに気が速い」と言われそうだが、全体的な難易度については高速弾はあるものの、オートボムがある点や機体セレクトでタイプCがデフォになっている点、また敵弾に曲射弾などがない(やはり蜂シリーズ)という点などから、あまり嫌らしい感じではないと思う。
 ケイブの開発ロケバージョンゲーム(一般的に、発売バージョンより凄く難しい)としては、かなりおとなしめに思える。
 発売後の難易度は、「最終面を除けば大復活よりちょっと上程度」で収まるかもしれない。

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□ハードウェア(基板)

 画面解像度は見る限りは大復活と変わりない。そろそろ蜂シリーズでもHD基板か? と思ったので、個人的にはちょっと驚き。

 運良く? 初日に再起動時画面が見られたが、デススマIIのようにBIOS画面は出なかったため、PC流用基板ではない模様。
 ちなみにROMの日付は2月2日(前日!!)、現場の苦労が忍ばれる。
ギリギリまで調整を続ける開発陣の方々に大いなる感謝を。