Edy公式のAndroid用アプリの仕様がヤバそう、というか謎すぎる

(※2月1日AM8:18 まとめを追加)

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■まとめ(こちらだけ見た方がわかりやすい)

  • 2011年1月31日に公開されたEdyの公式Androidアプリには、「Edyで使った金額をTwitterにPost(ツイート)する」という機能がある。Postすると #edynow ハッシュタグが自動的に付加される。(※ただし、Postする決済はユーザーが任意に選ぶ)
  • twitterの #edynow には、既にけっこうなユーザーが使った金額のデータをPostしている。
  • お金を使ったデータってけっこうプライベートな情報なのだけれど、いくらユーザーが同意しているとはいえ、本当にいいのかしら? という点が気になる。
  • しかも、Postしてもユーザーメリットはいまのところないらしい。……え?
  • ユーザーメリットがない以上、使われなくなることが簡単に予想できるのだが……これは誰が得するのだ? 謎すぎる。

 

  • しかし、ビットワレットさん(Edyの運営元)は、これまで電子マネーを長く運営してきたところ。まさかこの謎な状態のまま放置はしない……と思われる。また、そもそもこれは賛否両論が起きそうな機能だけに、裏に大きな狙いがありそうにも思える。
  • ということでビットワレットさんには、この機能の狙いを説明してほしい(どこか取材して!!)。
  • 少なくとも私は、裏に大きな狙いがありそうなものを、その狙いの説明なしには使いたくないし、万が一狙いがないのであれば、悪用されるとトラブルになりそうな機能である以上、あまり気持ちのいいものではない。個人的には、狙いがないのであれば、できれば取り下げて欲しい。


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■ここから本文

 まずはこの、マイコミジャーナルさんの記事をご覧いただきたい。


Android Edyアプリがリリース - TwitterやFacebookとの連携機能も


 私が気になったのは、記事の最下段にある「TwitterFacebookとも連携しており、Twitterでは利用履歴ごとにショッピングの情報を共有できる」という一文と、その下のサンプル画面である。


 え……。Edyでいくら使ったかをTwitterで公開(Post)する機能……って、それはいったい誰得なの……?
 (※注意:まだ私自身は試してはいないが、サンプル画面からして、デフォルトは公開しないものとなっていると思われる。ここは誤解なきよう)


 しかも、このサンプル画面を見ていると、「ショッピング情報」といっても、「いくら使ったか」はPostされるが、「何を買ったか」は含まれないようだ。
 「(何を買ったかではなくって)いくら使ったか」を外部に公開したいのって、いったいどんな場合なのだろう……?
 いや、何を買ったかを追加入力すればいいのだろうけれど、しかしそれでも金額まで公開するのは生々しすぎないか。


 さて、このサンプル画面には、 #edynow というハッシュタグが付いている。実際にTwitterの #edynow を見たら、もう何人かが自分が使った金額をPostしている……のだが、それらのユーザーの方の声を聞く限り、どうもまだメリットはないらしい。


 心配性だと言われればそれまでなのだが、何のユーザーメリットもなしに、お金に関する話を公的な場にPostする、というのは基本的に危険なだけだし、正直あまりぞっとしない。
 また、あまりよい予想ではないけど、いわゆるネットでの足跡追跡の一環として使われそうな予感もひしひしとしてくる。


 なのでこの機能、せめて何を狙ったものだか、ビットワレットさんに
説明してもらえないものだろうか……。
 Webサービスではよくある、「メーカーの技術者が試験的に(あまり考えずに)搭載してみました」という機能であればよいのだが、ここまで大きくなったEdyビットワレット)さんがそこまでリスキーなことをするか? という気もするので、何か大きな構想に基づくものではないか? とも思うのだが、どうだろうか。


 きっと2月1日のケータイ系メディアは、このネタに関する話が多いような気がするのだが、果たして。