KillerNICのレビューが出た

 AnandTechさんに“あの”KillerNICのレビューが!!
http://www.anandtech.com/cpuchipsets/showdoc.aspx?i=2865

 KillerNICとは、TCP/IP処理の一部を自前で行うチップ(IPオフロードエンジン)を搭載した高級LANカード。従来、こうした製品はサーバー向けが主だったのだが、「IP通信時のCPU負荷が下がる」というメリットを活かし、ゲーム向けに調整して発売するという(良くも悪くも)面白い製品である。

 個人的には、公式サイト(http://www.killernic.com/KillerNic/)の作りなどを見ていると、まさかホントに発売されるとは思わなかった(失礼!!)な製品だったので、ビックリである m(__)mゴメンナサイ

 さてこのレビュー記事、とにもかくにも注目されている(笑)製品の記事らしく、Anandさんの中でもかなり長大。カード写真も詳しく出ているが、カードエッジ付近のは……PCIスイッチか?
http://www.anandtech.com/cpuchipsets/showdoc.aspx?i=2865&p=5

 主要部品は以下のようなものらすぃ。
・Freescale MPC8347E(communications processor)
Xilinx Spartan FPGA
Broadcom Gigabit PHY
・64MB of RAM for the embedded Linux(FNapp Consoleというコントロールユーティリティより制御)

 で、主要ゲームで大規模対戦マップを選んだ際のフレームレート測定も行っているのだが、なんとF.E.A.R.Counter-Strike:Sourceでフレームレートが上がっているΣr(‘Д‘n)
 アプリは選ぶけど、効果がないものでもないようだ。
http://www.anandtech.com/cpuchipsets/showdoc.aspx?i=2865&p=8

 対して純粋なネットワークスループットでは、PCI Express版チップに負けることに。ひょっとしたら32ビットPCI接続なのが仇になっているやもしれないが。
 というか、KillerNIC本体より、PCI-Eチップのスループットが論理値に近いのにビックリ。SUGEEE。
http://www.anandtech.com/cpuchipsets/showdoc.aspx?i=2865&p=10

 そして結論だが、これが幾分に興味深い(笑)。FNapp Consoleの動かなさっぷりや非互換性問題、さらにはNewEggの釣りレビュー(?)や製品価格の問題(ショップ価格で約280ドル!!)にまで及んで、非常に長い文章に。
 タイトルの「Killer Marketing or Killer Product?」もそうだが、いろいろな意味でのビミョーさを表現するのに困っているようである(笑)。
http://www.anandtech.com/cpuchipsets/showdoc.aspx?i=2865&p=11

 予想通りといえばそうなのだが、PhysXに続いて難しい立場の製品といった感じか。うーむ(^^;
 ただし、iSCSIが標準サポートされているVistaでは、iSCSI用の低負荷カードとして有効になりそうな予感。……他のIPオフロードエンジンカードと同じで、ゲームと関係ないやん(笑)。