HDD容量の増加は大丈夫か?

 自分も手が遅いので、人のことは言いたくないのだが……
東芝が1.8型(インチ)80GBHDDを開発というニュースが出てから、そろそろ1年になってしまう。
 リリースでは第二四半期量産予定となっているが、おそらく主要な搭載機と思われているiPodはおろか、DynaBookシリーズでも搭載している機種はない。
 凄く高いのか、考えたくはないが遅れてしまっているのだろうか。ちょっと心配ではある(Apple内部は気が気ではない、と勝手に想像しているが……)。


 この心配、個人的な思い過ごしであればよいのだが、HDD業界全体的な問題のようだ。
 3.5インチHDDの世界でも、160GBプラッタ製品はSeagateだけで、他社が追随する気配がない。これまでであれば、SeagateMaxtorが容量競争を激しく展開し、遅れてきたIBM(現HGST)が0.5世代程度容量を増やした製品を投入し、おいしいところを持っていく……
 いろいろ細かい部分には違いがあるが、こうした構図だったはず。
 では、今回のSeagate独走態勢は、どういった理由によるものか。コストの問題か? OEM先メーカーがそれほどの大容量を必要としていないのか? それとも、今度こそ水平磁化記録の限界とやらが本当にやってきてしまったのか、はたまた……

 一時期のHDDプラッタ容量が増えていない“踊り場現象”を思い起こさせるのだが、個人的にはこんなところでHDD容量はまだまだ“落ち着いて”ほしくはない。
 この心配が、個人的な思い過ごしであればよいのだが。