新VAIOノートのビデオチップは未発表製品祭り?
ソニーのVAIO秋モデルが発表になった。大河原克行さんのPC Watch連載 第131回において「冬モデルでは、ソニーらしいといえる製品が出てきそうだ、との声もある」と紹介された新VAIOだが、新筐体のType T/Type Rや、完全な新機種であるノートのType BXを除くと、結構地味な感を受ける。
しかしその実、中身を見ると、けっこう興味深い仕様が盛り込まれていたり、VAIOシリーズ自体の新路線と呼べる動きがあったりと、地味ながら面白い。
まず注目できるのは、ノートのシリーズに搭載されたビデオチップだ*1。なんと未発表製品で、デスクトップタイプでは存在しないモデルばかりが搭載されているからだ。
VAIOノートのシリーズを通して最強なのは、VAIOノート Type BXに搭載された、「MOBILITY RADEON X700 HyperMemory」だ。デスクトップではX700シリーズでHyperMemory機能を搭載していたモデルは存在しないため、ひょっとすると新設計のチップかもしれない。
ソニーのスペック表では実装メモリ容量を表示していないが、仮想メモリ込みで256MBということは、おそらく128MBではないかと思われる。
さらに面白いのは、Type Aの17型ワイドモデルだ。こちらはなんと、「MOBILITY RADEON X600 HyperMemory」なんていう、非常に不思議なビデオチップが搭載されている。X700のダイを使ってピクセルパイプラインを殺したバージョンだろうか?
対してType Sでは、「NVIDIA GeForce Go 6400 with TurboCache」という、これもばりばり未発表な製品だ。こちらはGeForce 6200 TCのオーバークロック版と思われるが、結構面白い。
8月31日追記:蹴茶さんの記事「 祝:秋バイオ超豊作」(8月31日)にて、NVIDIA GeForce Go 6400の公式ページの紹介がされていた。さすがにノート用ビデオチップ情報の老舗サイトである。