AMDとIntel、直接対決!?

 AMD、独禁法違反でIntelを提訴(PC Watchさん)

 これは正直、かなり驚いた。
私が以前に書いた、Athlon 64 X2のイベント記事でも日本の公正取引委員会によるIntelへの排除勧告との関係を勝手に憶測してみたが、ここでAMDIntelに直接対決を仕掛けるとは思わなかった。
 しかも日本ではなく、アメリカ本社同士の対決であるところが、AMDの本気度を感じさせる。

 そして、気になるのは、PC Watchさんの触れられているAcerとの事例の舞台が台湾であること。ここでもう一度、MYCOM PCWEBさんに掲載された、大原雄介氏のCOMPUTEX TAIPEIでのインタビューより一文を引用したい。

2つ目は、JFTC(Fair Trade Commission of Japan:公正取引委員会)からの排除勧告により、Intelとの関係が新しい局面に入ったことだ。AMD JapanはIntelとの戦いに100%集中する必要が出てきており、このためにAMD Taiwanのハンドリングを外すのが良いと判断した。

 こうした事態の下では、“Intelとの戦い”という言葉に大きな重みがあるが、注目したいのはAMD Taiwanと日本AMDの関係だ。これを素直に読むと、当時のAMD Taiwanは日本AMDの下部組織(?)だったことになる。となると、今回の提訴における、日本AMDの影響力はかなり大きなものを感じさせる。
 勝手な予想でしかないが、AMD公取委からの排除勧告が発せられた時からタイミングを計り、日本AMDアメリカ本社が連携し、着々と提訴準備をしていた……ということか?
 もしかしてAthlon 64 X2の日本先行発売は、AMDからIntelに対する何らかのメッセージ的な意味合いがあったのかもしれない。

【追記】tianoさまの「裏編集後記」でもAMDの生々しい訴状は一読の価値アリというエントリが記載されている。この問題に関心のある方は、こちらも必見。