双芯(フタコア)祭りAthlon 64 X2イベントに関するメモ(その1)

祭りと独禁法の関係(?)

 MYCOM PCWEBに掲載された、大原雄介氏のCOMPUTEX TAIPEIでのインタビューより。

http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2005/06/01/computex2/

2つ目は、JFTC(Fair Trade Commission of Japan:公正取引委員会)からの排除勧告により、Intelとの関係が新しい局面に入ったことだ。AMD JapanはIntelとの戦いに100%集中する必要が出てきており、このためにAMD Taiwanのハンドリングを外すのが良いと判断した。

 ここでAMDの方が発言されている“Intelとの戦い”というのはいろいろな方面に渡るのだろうが、基本はやはり「CPUを売る」ということに思える。さすれば、このイベントも“戦場”のひとつなのだろうか?

 なお、今回の主役である、日本AMD代表取締役社長のディビッド・M・ユーゼ氏は、今回のイベントで以下のようにも発言している。

http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20050618/etc_64x2eve.html

「日本のDIY市場に対する強いコミットメントを示すため、私は米国本社に対して無理を言って優先的に日本へ割り当ててもらうことに成功しました」

 “歴史にifはあり得ない”が、もしインテルに対する公取員からの排除勧告がなければ、このあたりのスタンスがどのようになっていたかを考えると、いささか興味深い。
 ひょっとしたら、今の日本のAMDファンは、気づいていないうちに (気づいている方がいらっしゃったら、大変申し訳ない) かなり恵まれた状態にある……と言えるのかもしれない。

  • 関連(するのか?):
    • ディビッド・M・ユーゼ氏の就任は5月1日付け。

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/topic/2005/05/16/5259.html

    • インテル公取員からの排除勧告に対する応諾をしたのは4月1日。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0401/intel.htm

 タイミング的にはなかなか微妙(絶妙?)だろうか。