HP nx6125に搭載されたCPU「Turion 64 ML-40」の凄さ

Shingi2005-07-07


 7月7日、日本ヒューレット・パッカードから、Turion 64/モバイルSempronを搭載したノートPC「HP Compaq nx6125」が登場した。詳細は日本HP、指紋センサー付きで10万円を切るオフィス向けA4ノートPC(ITMediaさん)に詳しいが、記事中央付近の表をよく見ていると、ハイエンドモデル(右欄)のCPUが「Turion 64 ML-40」であることに気がついた。

 自分の記憶によれば、確かこれは非常に高価なCPUだったはず……と思い、上田新聞Blog版さんの「2.2GHz・35WのTurion 64 ML-40が発売」を見ると、5月にパーツショップに並んだ時の価格は約6万7000円であると書かれている。
 対して、nx6125 ハイエンドモデルの価格は14万7000円。さすがにこうした流通量の少ないCPUは、パーツショップ価格とOEM価格にかなりの差は付くだろう。しかしそれにしても、CPU以外の装備が15インチSXGA+解像度の液晶パネルとDVD±RWドライブ、512MBのPC2700 DIMMと80GB HDDなど……ということを考えると、このモデルは実はかなりお買い得ではないだろうか。

 なお、ML-40に関しては、TDP*1こそ35Wと、Pentium M(通常電圧版)の27Wに比べると“高い”ものの*2、実動作クロックが2.2GHzと高いのが特徴。Socket 754版Athlon 64では3200+と同等で、反則風の紹介をさせてもらうとなんとFX-51とも同じだ。
 ひょっとしてこのノートPC、3Dグラフィックスは強くはない*3が、ビジネスアプリケーションなどでは最速を競うモデルではなかろうか。

#個人的には、「AMDさん、Turion 64のハイエンドを搭載した大手メーカー製機種が出たんだったら、きちんとPRしましょうよ!!」と言いたい。あまり悪く言う気はないけど、せっかく待望の大手メーカー搭載PC(しかもTurion 64のハイエンドモデル)が登場したのに、これはちょっともったいなさすぎだ。
 ひょっとしたらタイミングの関係で遅れているだけで、明日普通にプレスリリースが出るかもしれないが(^^;

【追記】
 個人的な話だが、
*ヒトコト+イロイロ*さんが6月30日の記事「えー少ないっす」で

一番許せないのは日本hpではAMDのCPUを積んだノートが売ってないこと

売ってくださいよフィオリーナ
もういないけどね

 という秀逸な発言をされていた。個人的に非常にシビれるフレーズだ。

*1:熱設計電力。CPUの消費電力や発熱の目安となる値

*2:公式に沿った表記をすると8W高い……ということになるが、AMDインテルTDP測定条件は異なるため、残念ながら正確な数値比較はできない

*3:ビデオチップチップセットである「RADEON XPRESS 200M」に内蔵された機能であるため