PC業界の“失われた10年”を考える(?)

 栗原潔氏の、「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」のコメント欄で行われている“PCの黒歴史”についての論議が面白い。
 とくに本日Manabu氏が記載された、この一言が印象的だ。

    1. Chicago, Cairo (Longhornにはデジャブ感が・・)

 さて、個人的に面白いなぁ、と思っているテーマの1つとして「PC界の“失われた10年”」というものがある。ちょうど1995年前後に宣伝されていて、実現しなかった技術が、今年あたりになぜかそろって実用になりつつあるのでは?……という考えだ。
 その代表例がじつはCairo構想だった。例をいくつか挙げると、

・Cairo構想(のオブジェクト指向ファイルシステム)
・垂直磁化記録ハードディスク
・ディスクメディア並に(あるいはそれより低価格な)フラッシュメモリ

 あたりが代表的と思っていたのだが、最初のCairo構想は、いわゆる“Longhorn”にWinFSが搭載されて現実のものとなる(と考えている)ので、この搭載が間に合わないとなると、この論旨には合わなさそうだ。その代わり(後付けにすぎるが)、MacOSx86アーキテクチャへの移植(StarTrekプロジェクト)がこれに入るかもしれない。

 おそらく他にも、93〜96年あたりで着想されて、今年あたり実用になる……というネタはありそうなので、気力とタイミングがあれば、一度どこかでまとめてみたいものだ(希望)。